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ロングコール戦略は、現物の買い持ち(ロングポジション)とロングプットから合成できることは、前章で見た通りである。 この合成ロングコールもよくとられる戦略である。
例えば株式や債券を保有していて、先行き相場が下落しそうな場合にプットを購入してへッジする場合に利用される戦略である。 この場合の合成損益は、ロングコールの損益となるが、このへッジ目的で作った合成ロングコールを特に「プロテクティブプット」と呼んでいる。
これは、強気の戦略(ロングポジション)からやや弱気に相場感を変えた場合にとられるポジションである。 ショートコール(コールの売り)相場が弱含みであると確信しているが、それほど大きな相場の下落もないと思われる場合にとられる戦略。
コールオプションを売ることによってプレミアムを受け取り、投資効率をあげようというものである。 しかし、予想がはずれて相場が上昇した場合には、大きな損失を出す危険性を持っている。
通貨オプションの場合、ゆるやかなドル安含み、安定相場予想の場合にとられる。 ショートプットとショートポジション(現物の売り持ち)から合成することも可能である。
ロングプット(プットの買い)相場が弱くなっていくと予想しているが、万一予想がはずれた場合に備えて損失を限定しておこうという場合の戦略。 通貨オプションの場合、ドル安を予想しているが、ドル高方向に為替が動くことにも少し不安を残している場合の戦略である。
この戦略は、ロングコールとショートポジションからも合成できる。 相場の先行きを強含みであると確信しているが、それほど大きく価格が上昇するとも思われない場合にとられる戦略。
プットオプションを売ることによってプレミアムを受取り投資効率をあげようというものである。 しかし、相場が下落し始めた場合には、大きな損失を出す危険性を持っている。
通貨オプションの場合、ゆるやかなドル高含みの安定相場予想の場合にとられる戦略である。 ショートプットは、ロングポジションとショートコールから合成できるポジションである。

この戦略は株式や債券を保有していて、先行き相場が停滞しそうな時にコールを売却して投資利回りをあげるために利用される。 この場合の合成ポジションを特に「カバードコール」と呼んでいる先に述べたようにコールとプットの買い、あるいは、コールとプットの売りを組み合わせる複合パターンをコンビネーション取引と呼んでいる。
このパターンを代表する戦略にストラドル、ストラングルがある。 ストラドル、ストラングルは、相場の方向性を予想して行う従来の投資戦略と違い、相場の変動性を予想して行う投資戦略である。
オプション本来の特性がよく表われた戦略である。 ロングストラドル(ストラドルの買い)同じ行使価格のコールオプションとプットオプションを一単位ずつ購入するものである。
このポジションの仕組みは、相場が上昇すると、コールオプションを行使し、また、相場が下落した場合には、プットオプションを行使して利益が得られるという戦略である。 つまり、相場が動きさえすれば利益が出るポジションになっている。
しかし、プレミアムをコールとプットの両方支払うので、通常のオプションの2倍もコストがかかるのが欠点である。 支払プレミアム以上に相場が大きく変動しないと利益が得られない仕組みになっている。

この戦略は、相場が上昇するか下落するかはっきりわからないが、とにかく相場は大きく動きそうだと予想される場合にとられる。 コール及びプットのプレミアムが3円であるとすると、プレミアム料は、6円となり、行使価格より6円以上相場が動かないと利益が得られないポジションである。
同一価格のコールとプットを一単位ずつ売却するものである。 相場が安定していると予想される場合にとられる戦略。
プレミアム料が、コールとプットで通常の2倍入ってくるのが魅力である。 相場が予想どおり、小動きであるかぎり、利益が得られるポジションであるが、予想がはずれた場合にはリスクが無限に大きくなる可能性がある。
アウト・オブ・ザ・マネーのコールとプットを一単位ずつ購入するもので、ストラドル以上に相場の大変動が予想される場合にとられる戦略。 アウト・オブ・ザ・マネーのオプションであるため、ストラドルよりプレミアム料が安くなるが、オプションを行使できる確率も低くなる。
ショートストラングル(ストラングルの売り)アウト・オプ・ザ・マネーのコールとプットを同時に一単位ずつ売るものである。 ロングストラングルの逆で、受け取るプレミア料はショートストラドルより少ないが相場の変動がかなり大きくとも収益を保てる戦略である。
パーティカルスプレッド取引は、同じ期間の行使価格の異なるコールの売りと買い、あるいは、プットの売りと買いを組み合わせる取引である。 このスプレッド戦略は、リスクを一定範囲内に限定して取引したい場合にとられる。
スプレッド取引の代表的なものに、プルスプレッド(強気のスプレッド)とベアスプレッド(弱気のスプレッド)がある。 プルスプレッド(強気のスプレッド)行使価格の高いオプションの売りと行使価格の低いオプションの買いを同数量(一単位ずつ)行うもの。
コール、プットのどちらでもスプレッドを組むことができる。 コールを組み合わせるものをブルコールスプレッド、プットを組み合わせたものをブルプットスプレッドと呼んでいる。
ブルコールの場合には、当初、プレミアムが差し引き支払われるのに対し、ブルプットの場合には、プレミアム料が受け取られるところに違いがある。 ブルコールの場合の損益分岐点は、低い方の行使価格に差引支払プレミアムを足したところが分岐点となる。
ブルプットの場合には、高い方の行使価格から差引受取プレミアムを差し引いたところが損益分岐点となる。 コールオプション(行使価格135円、プレミアム10円)の買いとコールオプション(行使価格145円、プレミアム5円)の売りのブルコールを作ると、当初、5円(マイナス10円+5円マイナス5円)のプレミアム料が差し引き支払われる。

高に推移した場合には、利益が一定(5円)に限定されるのに対し、相場が135円より、ドル安に推移すると、損失が一定(マイナス5円)に限定されるポジションである。 相場の見通しが横ばい、やや強気(ドル高)見通しの場合に適した戦略である。
ベアスプレッド(弱気のスプレッド)行使価格の低いオプションの売りと行使価格の高いオプションの買いを一単位(同数量)ずつ行うもの。 プルスプレッドの逆の組み合わせである。
コールを組み合わせるものをベアコールスプレッド、プットを組み合わせるものをベアプットスプレッドと呼んでいる。 ベアコールの場合には、当初、プレミアムが差し引き受け取られるのに対し、ベアプットの場合には、プレミアム料が差し引き支払われるところに違いがある。
ベアコールの場合の損益分岐点は、低い方の行使価格に差引受取プレミアムを足したところが分岐点となる。 ベアプットの損益分岐点は、高い方の行使価格から差引支払プレミアムを差し引いたところである。

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