日本文化大学では、学生の資格試験に合格するために必要な基礎学力の育成を徹底するだけでなく、社会に出た後にも適切な業務を行うことができるようにキャリア教育を行っている特徴があります。日本文化大学の教育課程は一年時から基礎教育を徹底する他に、ゼミ教育やキャリア教育も行っています。ゼミ教育では、一年時から専門性の高い分野の研究をチームで行うことができるように徹底していくもので、学生同士のチームワークを育んでいくことが目的です。日本文化大学を卒業後に社会で求められるものの多くは、一人ひとりが主体となって行動するのではなく、組織単位で行動をともにするチームワークです。組織が正常に機能するためには一人ひとりが勝手な行動をするのではなく、協調性を意識して行動しなければなりません。そこで、日本文化大学のキャリア教育とゼミ教育では、常にチームが一丸となってひとつの課題に取り組んでいます。日本文化大学の一年生の必修科目は法学や民法などの基本的な法律に関する知識に加え、英語や日本史などの基礎学力を育成する分野が中心です。二年生になると必修科目はコースごとに分かれており、経営コースは憲法や民法、刑法などの法律の分野だけでなく、商法や会社法などの民間企業として組織を運営する際に求められる知識を育成していきます。公共コースはこれらの基本的な刑法や民法に加え、行政法が加わります。法心理コースは心理学や人間関係学などが他のコースと異なって必修になっているのです。日本文化大学ではこのようにコースごとの差異が出るのは二年生からであることがわかります。三年生になると、更に専門性が高くなり、経営コースは企業法務に商取引のルールなど、会社組織として人材を束ねて運営したり、会社経営に関わるあらゆる分野を網羅していきます。公共コースは公共政策や行政学など法律の分野以外にも、社会全体の知識を教育していくのです。法心理コースは危機管理学や刑事政策などの犯罪に直接関わる知識を中心に学習していきます。例えば、犯罪が発生しそうな知識や犯罪者の行動を予測してプロファイリングすることによって事件の早期解決を達成させたりするなどの実習もあるのです。日本文化大学ではこれらの必修科目が中心になり、各コースごとに実務で役に立つ内容を学んでいきます。もちろん、各学年ごとにゼミでの研究は必修になっており、四年生ではゼミの実習の他に卒業論文の提出も必修科目となっています。以上の点から日本文化大学の教育課程では、実習や研究を通して、チームとしての教育を徹底しているだけでなく、卒業後に実務で役に立つ知識を徹底して習得していくことが中心になっているのです。選択科目はこれらを中心として派生した学問が多く、倫理学や外国語、西洋哲学などの分野も学ぶことが可能です。インターンシップなども可能になっており、より実践的な学問を学ぶことができるようになっています。