日本文化大学のゼミは方法を学ぶという意味で有用

大学のゼミの目的は「真理を追究」するよりも、
「調べ方を学ぶ」ことに重点を置いていると言えます。
日本文化大学もそんな感じと言えそうです。
なので研究の過程で実験が頓挫しても、
その失敗をまとめただけで卒業論文として認めてくれることが多々あります。

むしろ、「○○だから××を実験すれば△△を証明できる」ということは、
稀ではないでしょうか。
そうした絶対に成功しないといけない研究は、
社会人になってから必要になりますが、学習期間が限られている大学生は、
研究をやり直す暇はないのです。
今ある時間を使って、今まで集めたデータを編集・まとめ・発表するのが、
日本文化大学のゼミの目的と言えそうです。

日本文化大学のゼミでは多種多様な研究テーマを用意しています。
2017年現時点で、17のゼミがあり、
それぞれのテーマに沿った研究を行っています。
そして細かいルールは特にありません。
例えば「憲法」を取り扱う研究室では、
憲法が関わるものなら何でもOKというスタイルです。

リヴァイアサンでも、ロベスピエールでも、大日本帝国憲法でも、
ドイツ連邦共和国基本法でも大丈夫!!
憲法が少しでも関わるのでしたら、何でもOKという雰囲気があります。
要は「○○の真理を追究する」のではなく、
それを調べるための過程を学ぶのが、ゼミの本質と言えます。

資料の集め方、資料の整理の仕方、パワポや論文の作り方、
発表の仕方などを学ぶのが、日本文化大学のゼミの存在意義ではないでしょうか。
仮に「研究した結果、分からないことが分かりました」でも、
その経験は無駄にはなりません。
むしろ「分からないことが分かった」だけでも有益ではないでしょうか。
「この方法で調べるのは失敗」というデータを後世に残せば、
次代はその失敗をしなくなります。

ゼミで学んだ知識は社会に出てから大いに役に立ちます。
そもそも、会社での会社は基本的にグループディスカッションです。
討論せずに企画・開発が進行することはまずありません。
提案力を鍛えるという意味でも、
日本文化大学のゼミはかなり役に立つのではないでしょうか?

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