日本文化大学は基礎教育を大事にしています

企業の就職試験と、大学の一般入試は根本的に異なるものがあります。
それは試験日です。
今の日本でしたら、企業の就職試験は6月になります。
秋採用や冬採用もありますが、大抵の企業は6月頃に大量に内定を出します。
それに対し、大学の一般試験は2月な場合が多いです。
(※日本文化大学は1月末~3月中旬と長いです)
そして、企業は6月に内定を出しますが、
その内定者が4月に入社するまでに9ヶ月近くの猶予があります。
その間に内定者の成績が下がっても、企業は変わらず内定を出したままです。
一方、大学受験は2月なので、実際に入学するまでのスパンは2ヶ月もありません。
日本文化大学の第8期試験でしたら、10日程度のスパンしかありません。
これだけ短ければ、その間に成績が過度に下がることはないでしょう。

企業が早くから内定を出すのは単純に、事業計画を一年前から練りたいからです。
「来年はこれだけの人数を集めたい。そのための準備をしよう」
というのを一年前からしておかないといけないのです。
大学も入学者に対しての準備をしますが、企業と違って、
そこまで細かい準備は不要なので、入学ギリギリになっても大丈夫なことが多いのです。
また、パッケージ商品に近い授業を行うのも理由のひとつかもしれませんね。
企業が社員に仕事を割り振るには、
それぞれの個性にあったものを用意する必要がありますが、
大学が学生に勉強を教えるのは、個性を無視して全員一律で指導を行います。
例えるなら、企業は内定者全員がそれぞれ別の学部学科に所属する感じでしょう。
アルバイトを馬車馬のように働かせるのとは訳が違うのです。

さて、日本文化大学の一般入試を利用して入学した方は、
それなりの学力を有した状態で入学するでしょう。
しかし、推薦で入った方はそうはいきません。
中には偏差値が25を下回る方も居るでしょう。
日本文化大学のAO入試は高校での評定を一切見ず、
面接と小論文にて合否を判定するのです。
中学生レベルの日本語能力と、高い志があれば合格できることもあります。
なお、一般推薦入試は評定条件がありますので、ご注意ください。
それゆえ、一般組、推薦組で学力にかなりの差が発生する場合があります。
一般組は頑張って受験勉強をしますが、推薦組はそういったことをしません。
高校3年間の後半は遊び倒しているかもしれません。
これでは一般組と推薦組で、
一年間程度の学力の開きがあっても不思議ではないでしょう。
そこで日本文化大学では1年の授業にて、
基礎を徹底的に洗い直すことから始めます。
日本文化大学の1~2年次に履修する基礎教育で、
学生全員の穴を埋めるのです。
既に習得している学生には不要かもしれませんが、
日本文化大学は落ちこぼれを出さないように、
基礎からの教育に力を入れているのです。

どれくらい基礎かは一概には言えませんが、
もしかしたら高1レベルからスタートするかもしれません。
と言うのも、高校によっては特定の科目を取らないことは
全く珍しくないからです。
文系の高校の出身者でしたら、
化学・生物・物理・地学はやらないのではないでしょうか?
理系でも地学だけは取らないケースはかなり多そうです。
しかし、公務員試験をはじめとする教養を問う試験では、
地学の知識が必要な場合があります。
少なくとも、水害のハザードマップを作成するなら、
水文学と地質学の知識は必須になります。
どれくらいの雨量が降ると、どこで土砂災害が起きるかが分からないと、
災害対策は絶対に出来ないでしょう。
役所勤めでしたら、こうした災害予測の知識は必須と言えます。

それゆえ、日本文化大学では恐らく
高1レベルの数学・理科・社会から学びなおすと思われます。
理系の大学によってはベンゼン環の説明なしに、
いきなり六角形のマークを黒板に書くことをしますが、
日本文化大学はしっかりとC6H6の分子式から教えてくれると思いますよ。
その代わり、日本文化大学の数学・理科・社会に
相当する科目は選択科目になります。
公務員試験や警察官採用試験をしない方でしたら、
これらの学問を修める必要は一切ないからです。
ただし、日本文化大学は警察官を目指せることを特徴としており、
入学者の99%は警察官や公務員を目指していると思います。
入学後に心変わりをするケースはかなり多いですが、
流石に1年の4月から進路変更をする方は稀ではないでしょうか。

ただし、推薦入試で入って来た方でしたら、
心変わりをしてしまうことは、無きにしも非ずです。
日本文化大学のAO入試は最も早くて8月27日です。
そして8月29日に発表し、手続きの締め切りは9月8日になります。
実際に日本文化大学に入学するまでに7ヶ月も猶予があるのです。
そしてAO入試は専願です。
合格してしまったら、必ずその大学に入らないといけません。
ちなみに日本文化大学のAO入試の合格率は99%です。
警察官を目指して受験をしますが、
7ヶ月もあれば何か心変わりをしてしまうかもしれませんよ。
だからこそ、日本文化大学は一般企業へ就職する道も用意しています。
そしてその道においても、かなりの支援をしてくれると評判になっています。
高い就職率を求めて日本文化大学を受験する方は、少なくないと言えるでしょう。

江戸時代と違って、今の日本は職業選択の自由があります。
例え医学部に入っても、一般企業に勤めることは十分可能です。
日本文化大学は法学部ですが、別にこの道に進む必要はないのです。
回り道をすることになりますが、自分が真に進みたいところに行くのなら、
こうした回り道もありだと言えるのではないでしょうか。
警察官にならないと死ぬ訳ではありませんので、
色々なコースを確認しておくのも重要ですよ。
そもそも警察官採用試験の合格率は10%以下なので、
警察官になれない方が普通なのです。
それでも日本文化大学は非常に高い合格率を誇っています。
それだけ日本文化大学のカリキュラムが優秀ということなのでしょう。

人は個性があります。
学力にもかなりの差があります。
200人ほどの人間を集めれば、良し悪しはかなり分かれるでしょう。
200人全員を一般入試でふるいに掛ければある程度、
平均的な人間が集まりますが、
推薦入試はその網目を簡単に摺り抜けてしまいます。
偏差値が10の人が居れば、50の方も居るでしょう。
だからこそ日本文化大学は基礎教育を行って、
全生徒を50まで引き上げることを目指しているのです。

基礎はとても重要です。
言語能力、数学能力、地理、歴史、英語などなど。
さらにはスポーツや茶道、パソコンなど、
あらゆる基礎を日本文化大学は1年次に叩きこんでくれます。
そして、2年、3年にて応用問題を行っていきます。
応用をやるには基礎が必要不可欠になりますので、
日本文化大学は基礎を大事にしているのです。

ただし基礎だからと言って、甘く見ていると単位を落としてしまうでしょう。
高校レベルの問題だからと言っても、
全ての大学生が大学レベルの知力を持つとは限りません。
そもそも人間の脳はそう簡単に進化しません。
大学生になったからとはいえ、
自然と知力が大学生並にレベルアップすることは無いのです。
大学の知識は、高校の授業の延長線上にあり、
小中高と積み重ねていくことで初めて効果が見えてくるものなのです。
イメージとしてはコツコツとレンガを積み重ねていく感じでしょうか。
一辺に積み重ねるような裏技は存在せず、少しでも手抜きをしていくと、
いずれ倒壊する恐れがあります。
基礎を疎かにしてしまうと、
重要な場面で間違いを引き起こしてしまうかもしれませんよ。
そうならないためにも、しっかりと日本文化大学で基礎を習得しましょう。

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