日本文化大学は法学部になりますので、必修で憲法と民法を学びます。
もう少し詳細に言うなら、憲法(人権)と民法(総則)を1年次に学びます。
法律というのは非常に難解です。
ただし、存在理由は非常に簡単です。
それは「国」を存続させるためにあるものと言えます。
「人」を守るのも重要ですが、国自体がないと、
社会は世紀末覇王伝説みたいにヒャッハーしてしまうでしょう。
動物の世界のように完全なる弱肉強食を強いると、
文明は一切進行しなくなります。
人間というのは、
「他」と協力することでここまで大きく発展してきた群体なのです。
そして自分と異なる意見・思想・常識に共通の見解を持たせるのに、
法律というものが役に立ちます。
自分の行動が制限されますが、それによって他者の行動も制限され、
「国」としての共通作業を行うことを可能にするのです。
日本文化大学の授業でも、法律の存在意義からどんな法があるかまで、
基本的なことを学ぶと思いますよ。
法、もしくは「決まり事」は時代や地域によって根本的に異なります。
具体的な年代は分かりませんが、
中世(1400年くらい?)の頃のアステカでは人身御供を行う風習がありました。
これもまた「決まり事」の一種であり、
その「国」で生きるには逆らうことが出来ない「法」であったと言えます。
当然、今はそうしたことは行われていません。
日本だって江戸時代はハラキリ~の風習がありましたが、
近代においては時代遅れとされています。
日本文化大学の授業やゼミでは、
こうした過去の「法」や「決まり事」についても学ぶと思います。
すべての文系の授業に言えることですが、
文系は「過去に遡る」とも言われています。
逆に理系は「未来に進む」とも言われています。
現代の社会を維持・発展させるには、前例を見本にし、
どのような法律を作れば良いかを検討しないといけないのです。
理科の実験でしたら、サンプルを用意すれば可能ですが、
文系の実験は割と取り返しがつかない類のものが多いです。
「ちょっとベーシックインカムでもやってみるか」と気軽にやったら、
日本経済は非常にカオスに陥ってしまうでしょう。
そうした実験が出来ないからこそ、過去の資料を漁って推測にて検討するのが、
文系のお仕事なのです。
実際、日本文化大学のゼミも資料集めが大半になるでしょう。
法律は非常に重要です。
人が人として生きるには、まず「自己の生命」を確保する必要があります。
その上で「文化」と「尊厳」を守る必要があるのです。
この3つを守る基盤が出来て初めて「豊かさ」を追求できるのです。
この手順を間違うと、国民はピクミンのように過酷な労働を強いられてしまうでしょう。
日本文化大学でしっかりと憲法と民法を学んでください。