日本文化大学が取り扱っていないカリキュラムについて

日本と欧米の大学の違いですが、
欧米では一般教養を大事にしています。
どの大学であろうとも、
1~2年は国数英理社+芸術系の授業を取ることになると思います。
そして3年から専門的なことを学び始めます。
日本はそうした一般教養を全くと言っていいほど習いません。
その学部学科に絶対に関係あるものしか履修させないのです。
簡単に言えば、欧米の3~4年で習うべきカリキュラムを、
日本では1~3年に分散して取らせていると言えます。
そして4年は割と暇になることが多いです。

日本文化大学のカリキュラムを見てみましょう。
法学部というだけはあり、どれも法学に関する授業が勢揃いしています。
と思いきや、一部、一般教養に近いカリキュラムが選択授業として用意されています。
「数と倫理」と「基礎数学」は、あまり法学の分野とは言いづらいでしょう。
しかし法律の分野の中には、数字に詳しくならないといけないものがあります。
確定申告や源泉徴収は、かなり数字に詳しくならないと出来ないでしょう。
日本文化大学はそうした高校生レベルの基礎中の基礎の数学を
履修できるように用意しているのです。

もちろん選択授業なので、無理して取る必要はないですよ。
また、「日本美術史」というのも日本文化大学は選択授業として用意しています。
どのような内容か分かりませんが、
きっと古代から近代までの日本の芸術全般を扱うのかもしれません。
金剛力士像とか、平等院鳳凰堂の建築技術とか、琳派とか、
水墨画とか、茶道とか、色々なことを学ぶのではないでしょうか。
特に日本文化大学は茶道に力を入れており、
必修授業の「日本文化史」にて、茶道のイロハを習わせますよ。

では、日本文化大学で学べない科目にはどのようなものがあるでしょうか。
むしろ、カリキュラムを細分化すれば軽く1万は超えますので、
日本文化大学で学べないカリキュラムは99960くらいはありそうです。
分野という括りで見るなら、理系科目全般は日本文化大学の対象外のようです。
「数と倫理」と「基礎数学」という例外はありますが、
日本文化大学では基本的に科学系の授業は学べません。
しかし、専門ゼミでは時に科学の知識が必須です。
例えば、ハザードマップを作成するのは役所のお仕事ですが、
それを作成するには、水文学や土壌学に詳しくならないといけません。
治山分野に詳しくなれば「はげ山は土砂災害を起こしやすい」のは常識ですが、
日本文化大学の授業ではそうしたことを習わないと思います。
日本文化大学の専門ゼミでハザードマップを作成する研究する場合は、
自分で水文学と土壌学の知識を身に付けないといけないのです。

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