日本文化大学で学ぶ世界史・日本史について

日本文化大学の一般入試は、世界史B・日本史Bを選択できます。
残念ながら、世界史A・日本史Aで受験することは出来ません。
ところで、AとBの違い、皆さんご存知でしょうか?
簡単に言えば、「Aは薄い(近代中心)」で「Bは分厚い(全範囲やる)」ということです。
日本文化大学で学業を修めるなら、全時代について学ばないといけないのです。

法律や政治について学ぶなら、その起源から遡って勉強する必要があると言えます。
文明史はある意味、政治の始まりとも言えるほど、かなり最初期から登場しています。
むしろ、法律(その村のルール)が無ければ、文明とは言えないでしょう。
そして世界最古の法典と言えば、紀元前1750年のウル・ナンム法典になります。
ハンムラビ法典と誤解している方は多いですが、
ウル・ナンム法典はそれより350年ほど古く、
現存する法典の中では最古とも言われています。
“現存する”なので、実際にはもっと古くから存在していた法典も
あったと考えられています。

そもそも世界最古の街は、紀元前8000年とも言われていますよ。
その頃から、何かしらの法律やルールが存在していた可能性は非常に高いです。
でも、日本文化大学は歴史研究家を輩出する大学ではありませんので、
流石に古代文明の法律を深く探究することはありませんが、
あらゆる国の法律のイロハを学ぶことは確実と言えます。
しかしやはり中心は、近現代の日本の法律でしょう。
日本文化大学の3年の専門ゼミでは「日本法政史」というのもありますよ。

と言っても、日本文化大学は警察官を目指す大学なので、
そこまで歴史を調べる必要はありません。
「この法律は○○という事件があったから生まれたよ」ということは学びますが、
だからと言って、その事件のバックグラウンドを全部調べる必要はありません。
重要なのは、今のその法律にあると言えます。
日本文化大学で履修する日本文化史よりも、法学や憲法、
民法の授業の方が大事なので、そっちに力を入れた方が良いかもしれませんよ。
過去の法律を覚えることは役に立ちますが、真に重要なのは現代の法律の方なのです。

なお、日本文化大学のセンター試験利用入試は、世界史B・日本史Bだけでなく、
世界史A・日本史Aも選択可能です。
Aの方が楽なので、日本文化大学を受験する生徒にとってはありがたいかもしれませんね。
日本史Aでしたら、出題範囲は江戸時代~現代なので、覚える量はかなり少ないですよ。
世界史だって、古代ローマ人を覚えないで済むのは、非常に楽だと言えます。

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