日本文化大学が警察官への就職に強い理由

日本文化大学のキャリアマネジメントって、
単位を取得できるたぐいのカリキュラムなのでしょうか?
必修とも言われていますが、
この就職支援の講義は単位が発生するのかどうか非常に気になるところです。
必修という括りでしたら単位が発生しても良い気がしますが、
法学部という学位という意味においては、単位は発生しにくいと考えたくなります。
こればかりは履修し終えた現役生に訊かない限り分かりませんね。

日本文化大学が就職に強いと言われている由縁ですが、
このキャリアマネジメントの存在が強いです。
警察官採用試験、および、各種公務員試験、
さらには一般企業の採用試験にも対応しています。
1~2年は基礎的なことを学び、3年になったら個別のコースに分かれる感じです。
通年で30回、集中補講が30回と、かなりの数が用意されています。
春休みや夏休みに集中補講をしますが、
1日で5回も受けたら集中力は確実に切れるでしょう。
日本文化大学が1日何コマに留めて実施するのか、かなり気になるところです。

日本文化大学の1年次はキャリアマネジメントⅠになります。
2年次にキャリアマネジメントⅡ、3年次にキャリアマネジメントⅢになります。
ただしキャリアマネジメントⅣはありません。
4年生の6~7月くらいには内定を獲得する方が多く、
そうしたカリキュラムを用意しても、後の祭り状態と言えるでしょう。
そしてキャリアマネジメントⅠは数的処理を行います。
漸化式や四則演算並に聞き慣れない用語ですが、要は数学パズルになります。
図形を見る問題や、命題、確率の問題などが出題されますよ。
二次関数を使った文章問題も登場します。
普通に数学の問題を解くと思っても差し支えありませんね。
微分積分や三角関数の公式こそ出ませんが、
かなりの数学力が必要なのは確実です。
日本文化大学は法学部で、入学試験でも数学は一切ノータッチですが、
警察官採用試験や公務員試験、
さらには一般企業の採用試験で出題されるSPIをクリアするには、
高校レベルの数学力と読解力が必要になるのです。
キャリアマネジメントⅠはほとんど数学の授業なので、
勉強する身としてはやっぱり単位が欲しいですね。
通年で30回なので、4単位くらいくれないものでしょうか。

キャリアマネジメントⅡからは数的処理に加えて、
社会科学、人文科学、自然科学を学びます。
簡単に言えば、社会と理科です。
政治、経済、日本史、世界史、地理、物理、化学、生物、地学を学びます。
そしてキャリアマネジメントⅢは、警察・消防コース、
市役所コースと個別に分かれて学んでいきます。
1~2年で学んだことに加え、文章理解、時事問題、論文なども対策。
過去問もたくさん行い、筆記試験を突破できる学力を積み上げていきます。
さらに、面接試験対策もキャリアマネジメントⅢにて行っていきます。
創造力や社会人基礎力を身に付けられると、
日本文化大学で三年掛けて履修するキャリアマネジメントはかなり人気です。
そしてキャリアマネジメントⅡ・Ⅲは週2回、学外から講師を招いて講習も行っています。

キャリアマネジメントのほか、日本文化大学では就職情報概論が必修になっています。
就職活動に必要な知識を入手できると、学生の間でかなり人気になっています。
ただし、就職情報概論もまたカリキュラム表に記載されていませんので、
これもまた単位が発生するかどうかは、現役生しか分からないでしょう。
しかし、学生なら誰しも就職しますので、この授業は必ず受けておきたいと言えます。

日本文化大学は就職支援に力を入れている大学です。
入学前の説明会にて、学生生活と将来の職業について話し合います。
そして入学準備ゼミナールにて、就職に関してのアレコレをアドバイスしてもらいます。
さらに、新入生オリエンテーションでも再び学生生活と将来の職業選択を指導してもらいます。
就職対策特別講座を開き、どのようにして警察官試験対策、
公務員試験対策をすればいいかを学びます。
ついでに希望職種などのアンケートを取りますが、
入学時点では4分の3以上の方が警察官と答えるでしょう。
極めつけとして、教養科目模擬試験が年4回あります。
定期考査は年2回しかありませんが、
日本文化大学は3年間で計11回も教養科目模擬試験を行います。
就職模擬試験の回数もかなり多いです。
そして先にも説明しましたが、
日本文化大学は夏休みと春休みにそれぞれ集中講座を開きます。

スペシャリストセミナーとして就職内定者によるアドバイスを受けられます。
後期始業式ガイダンスや学年末ガイダンスにて就職状況を説明してくれます。
クレペリン検査試験でどの業種に向いているかもチェック可能です。
そしてこれらは全て「1年」で受けるプログラムです。
2年になれば、もっと濃い就職支援プログラムを受けられます。
ここまで濃密なスケジュールだと、日本文化大学は「就職に強い」を通り越して
「就職支援オンリー」と言いたくなるかもしれませんね。

あまり知られていませんが、
日本文化大学は各界の出身者が教員になっていることが多いです。
流石に、教授の前職までは周知されないことが多いです。
されたとしても、学長くらいではないでしょうか。
現学長も前学長も、かなり偉い警察官でしたよ。
県警の本部長とか、それぐらい偉い役職に就いていました。
もちろん、そうした重職はレアケースで、
ほとんどの教授は巡査部長以下だと思います。
そして元警察官が多いということは、
警察官としての働き方のアドバイスを受けやすいことを意味します。
向いている、向いていないといった点もアドバイスしてもらえるでしょう。
身を持って体験していますので、警察官の転職事情も詳しいと言えます。
警察官として働く場合に発生する悩みにもかなり詳しいと思いますよ。

ただし、日本文化大学に所属している教授で元警察官でしたら、
それは極めて特殊なケースと思った方が良いかもしれません。
何故なら、教授とはそう簡単になれない職業だからです。
準教授や講師においても同様で、
研究職に近い職業と思った方が良いかもしれません。
犯人を逮捕するよりも、文献を漁って調べ物をする方が好きな人たちが
教授になっていると思った方が良いでしょう。
教授からのアドバイスはあくまで
「研究好き」という性質を持つ方からのアドバイスと割り切った方が良いですよ。

元警察官の教授だけではアドバイスが偏ってしまいますが、
日本文化大学はかなり頻繁に「現役警察官OB・OGからの講習会」を開いています。
実際に警察官として働いている元日本文化大学の20代・30代の方々が、
警察官としてどのような仕事をしているか、
そしてどのような苦労を経験しているかを、赤裸々に話してくれます。
ちなみにこうした講習会は、オープンキャンパスでも積極的に開いており、
入学前から警察官とは何かを知ることが出来ると評判になっています。
やはりこうしたアドバイスは年齢が近い方が、参考になりやすいと言えます。
40代の警察官の視点と、20代の警察官の視点では、
やはり見えるポイントがかなり違うでしょう。
ご高齢のOBやOGを招く機会も多いので、日本文化大学に在籍すれば、
様々な年代の警察官の意見を聞くことが出来ますし、質問もしやすいと言えます。
転ばぬ先の杖のように、先人の意見に耳を傾けるのはかなり役に立ちますよ。

日本文化大学の警察官採用試験合格率は約40%と言われています。
この比率は国内で最も高く、2位と4~8倍差つけているかもしれません。
警察官を目指すなら、ここが一番ですよ。

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