基礎教育はとても重要です。
算数にしても、足し算や引き算を覚えてからでないと、
掛け算や割り算の意味を覚えるのは難しいかもしれません。
基本的に学校の授業というものは、基礎から学び、
少しずつ応用へと進んで行きます。
日本文化大学も基礎教育を大事にしていますが、
そのゴール地点は他の大学と少し異なるかもしれません。
例えば、理系の大学でしたら、
その専門分野を学ぶための基礎教育を行うと思いますが、
日本文化大学は、高い教養を持つ人間へと育てることを
目標にしています。
具体的には、外国語、地理、数学、基礎社会学、言語表現など、
多彩な分野を学びます。
文系の教科がほとんどで、高校の授業の延長のようなものです。
実際、日本文化大学は1年の授業にて、
クラスと座席が固定されている授業を行っています。
日本文化大学は法学部ですが、
法学や憲法だけを学ぶことはしません。
何かの試験に合格するためには、
その種類の勉強だけをすれば問題ありませんが将来、
総合的に活躍するには幅広い知識や経験が必要になります。
数学など、買い物の計算だけできれば
私生活においては不便に感じませんが、
そこで得た知識が将来なにかの役に立つかもしれません。
極端な例ですが、無人島に流された際、
距離を測るのに三角関数の知識が必要になるかもしれません。
日本文化大学は警察官をはじめとする
公務員を目指す学生が集まっています。
そしてその職業の採用試験では、
基礎社会学や言語表現などの基礎的な問題が出題されます。
逆に言えば、公務員は基礎的な学力を大事にしていることが伺えます。