日本文化大学は1年の選択授業で、
人文地理学と自然地理学を履修することが出来ます。
共に地理学と記載されていますが、この違いはなんでしょうか?
今回はこのことについて紹介したいと思います。
端的に言えば、人文地理学は都市部の「地理」で、
自然地理学は自然の「地学」です。
社会と理科くらい分野が異なります。
都市の経済を語る上ではこの人文地理学は欠かせないと言えます。
その分野はさらに細分化することが可能で、
都市地理学、政治地理学、歴史地理学、時間地理学など、
最早何を学ぶのかタイトルだけでは分からないほどです。
一方で自然地理学は自然を相手にします。
人間の文明もこの中ではひとつの現象として捉え、
気候や災害について学びます。
水文学や地形学、土壌地理学など、幅広く学びます。
ハザードマップを作るには、この知識は必須事項とも言えます。
日本文化大学は法学部ですが、これらの知識は有用です。
警察官は人間を相手に仕事を行いますので、
人間社会に詳しくならないといけません。
また、災害時には救助活動をしないといけませんので、
災害に関する知識も身に付けないといけません。
警察学や犯罪心理学と比べたら重要度は低いですが、
決して無関係ではない学問と言えます。
日本文化大学は3年生から専門ゼミがスタートしますが、
そうした研究を専門に行うゼミもあるほどです。
政治経済、文化景観、環境政策、危機管理など、
様々なテーマを研究するゼミが勢揃いしています。
人文地理学は突き詰めれば様々なことが分かります。
どういった道路をどこに整備すれば、
流通がどのように変化するのか、といったことも
分かるかもしれません。
経済を支える上で、この学問は非常に有用です。
一方で、自然地理学も重要な学問として知られています。
警察官関係の仕事はハザードマップくらいしか
関係ありませんが、土木工事や緑化工事、ダム工事、
除雪作業、気象予報など、自然を相手にする商売で活躍します。
日本文化大学でそうした道に進む方は少ないですが、
こうした学問を究めるのも一興ですよ。